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中東へ向けて「世界中の人が誰とでも友達になれたら」小林弘葵さん

2017/07/29(土)
写真はベツレヘムのファラフェルサンド店の若旦那。陽気な感じの彼、なんとなくブラッド・ピットに似てる気がして、
 
「You like Brad・Pitt!」
 
と声をかけると、胸に手を当てていたく感激。急にシャキシャキ動き出したと思ったら、私たちにファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)をプレゼントしてくれました。 
 
その後は、彼の名前を呼んでも無反応、「ブラピ!」と呼ぶと振り向いてウィンク♡ 翌日フェスティバルのステージ前に出現したベツレヘムのプラピ。「僕の家族を紹介する」と手を引っぱって、奥さん、両親、子どもを紹介してくれました。

ストリートでは子ども達も本当に楽しそう。言葉は通じなくても、音楽に合わせて一緒に踊って騒いだり。 パレスチナの人たちは、本当にファニーで親切な人ばかり。 そんなお祭りの帰り際、一人の子どもが真剣な顔で言いました。
 
「来年も来て。約束して。」
 
これは、一年に一度のお祭り。 パレスチナの人たちの日常は、土地を奪われ、壁で区切られ、水をコントロールされ、 罪のない子どもが連行されたり、検問所でカバンを見せなかっただけで撃たれることもある。
 
この子たちは、自由に夢を描けるのだろうか。
壁なんて元々なかった。
国境もなかった。
ここで起きていることは、日本にいる私にも関係がある。私の心にも関係がある。線を引くことで自分を守り、人のことを他人事にしているなら、私にも原因がある。
 
 以前、「はじめまして。あなたのお茶はなんですか?」 という俳句を書いたことを思い出した。 世界中の人が、行きたいところどこへでもフラっと行けて、誰とでも友達になれる。文化の違いも、信仰の違いも関係ない。 そんな風に、ただお互いに興味をもって、冗談言って、楽しい時間を過ごせたら、どんなにステキか。
 
 ベツレヘムはイエス•キリスト生誕の地。キリスト教徒もそうでない人も、行ってみたいと目を輝かせる。

近い未来、行きたいと思う人は誰でもベツレヘムに遊びに行けるように。
 
「来年も来て。」と言った子どもが、「大きくなったら、日本に遊びに行くよ。」って言えるように。
 
そんな夢をもって、ベツレヘムに行ってきます。

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