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アースなあの人:パレスチナに自由を!四国八十八ケ寺1200km巡礼 泊潤安さん その5
2018/08/03(金)
「パレスチナの占領に苦しむ人々が救われるように、世界が平和になるように、四国八十八ケ寺、1200kmを巡礼します!」
という思いで巡礼していたアースキャラバンスタッフ、泊潤安(とまり・しゅんや)さんの現地レポートを抜粋して掲載しています。もう満行達成して終わってますけど、ひっこみがつかないので後出ししてます。一気にご覧になりたい方は、FBページからどうぞ。
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42番札所、仏木寺を打ったのは17時。この日は、あと10km近く行った所で寝ようかと思っていたのだが、山道の峠越えがあり、あきらめて、寺の前にある休憩所に宿泊することにした。すると80才を過ぎたお婆さんがやって来て話しをした。
「生きるのはつらい事ぞなもし。この年で良い事は一つもない。お迎えがまだ来ない…」
と、今まで大変な人生を過ごされてきたようだった。何と答えてよいか分からず、ただ最後に後ろにあるお寺の話しをしてから、お婆さんは去って行った。しばらくして、お婆さんが「お寺を参拝して来た」と言って笑顔で戻ってこられた。僕は嬉しくて「絶対これから先良いことがありますよ!」と言って、家に戻るお婆さんの背中が小さくなって見えなくなるまで、お念仏を唱えた。涙が出ていた。
その昔、弘法大師が夜寝る所が無くて橋の下で野宿したという、大洲市にある十夜ケ橋(とやがばし)で、僕もそこで野宿したくて、予定を合わせていた。
前の寺を出て、休憩所があった。江戸の町並みが残る風情ある所だった。だけどお遍路ルートに入っていないのか、あまり人が来ないのだと言う…ご近所さん達が来たりしたので、指圧しましょうか?と言って、ちょうど畳の間があったので指圧させてもらった。喜んでもらえたようで良かったのだが、けっこう時間かかってしまった。ここからまだ20数km。とりあえず歩いていたら、先ほど指圧した方が車で来て途中まで乗せてくれるという。ありがたかった。
話しをしていたら、彼女の息子の名前が自分と同じで驚き、また会いましょう!と言って別れた。松山市によく行くそうで、松山イベントに来てくれてら良いなと思う。
(http://www.earthcaravan.jp/ ←皆さんもぜひ!)
ご縁というのは本当に不思議なものだ。
十夜ケ橋は、国道と高速道の下で騒音とドブ川
が流れていた。側のお寺の通夜堂に泊まらせていただいた。部屋の掃除やトイレ掃除など作務をお願いします、と書かれていたので、やっていたら気分がスッキリしてきた。こういう日常の作業も一つの道なのだと気づいた。
お金や生活、自分のためにならないとやらないという考えではなく、些細な事でも、みんなが地球や後の人のために生きていれば、世の中悪くなることはないんだろうなと思う。