パレスチナ 詳細
“パレスチナのガンジー”ことサミー・アワド氏のスピーチ
2018/07/15(日)
アースキャラバン長崎で世界的に著名な平和活動家であるサミー・アワドさんがスピーチして下さいました。
サミー・アワドさんはパレスチナで非暴力平和活動を行なっており、「現代のガンジー」とも呼ばれています。
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アッサラームアレイクム。こんにちは。
これはムスリムの挨拶で「みなさんもとに平和がありますように」という意味です。
私はサミー・アワドといいます。パレスチナのベツレヘムから来ました。
この女の子たちの合唱が始まるまでは私にも何か話す事があるんじゃないかと思っていました。
ところが彼女たちのような天使が歌った後でどんな気の利いたことが言えるでしょうか?
みなさんと一緒にここに集えることを感謝します。
長崎の田上市長、メッセージを代読して下さった原爆資料館の館長さん、ありがとうございました。
これまでアースキャラバンのみなさんがしてきて下さったことにも感謝しています。
日本やパレスチナだけではなく世界中でやって下さっている活動についても感謝します。
私は自分がアジア人であることに誇りを持っています。
日本は極東といわれます。私たちはアジアの一番西なので極西とも言えます。
この二つの場所、日本とパレスチナはアジアの極東と極西になります。
この両者がともに協力して働くことに意味があると思っています。
もし、日本とパレスチナが両方から平和の光を輝かせるならば、世界中が平和になるはずです。
日本人はとても痛ましい過去を持っています。
パレスチナ人たちはみな日本人が70年前に体験した苦難を知っています。
私たちは毎年、広島、長崎に原爆が落とされた日にそのことを忘れないための様々な活動をしています。
そうした活動は、あなた方が言っているように苦しみと戦争がなくなるようにという願いが込められたものです。
私たちパレスチナ人は不当な占領の下で土地を略奪され続け、大変な苦しみを味わっています。
私たちは日本人たちのことを、かつて大変な苦しみを味わいながらもそこから世界のリーダーになるような復活を遂げた人達として見ているんです。
私たちがいつか必ず日本と同じように自由になったら、それは、アースキャラバンメンバーや遠藤喨及さんの活動によるものだと思います。アースキャラバンの方々はご自身の活動をささやかなものだと思われるかもしれませんが、我々ベツレヘムの人たちはとても大きな意味を持つ活動として受け止めているんです。
私たちはとても強いパートナーシップを築いています。
なぜなら皆さんがパレスチナに来て下さった時に、パレスチナ人が経験している苦難というものがどういうものか体験して下さったからです。
実をいうと、ふつうパレスチナに来る人達は、パレスチナの平和のためにどんな活動をしたらいいかということについて、用意してきたマニュアルに従ってしまうことが多いんです。その答えまで自分たちで用意してくることが多いんです。
けれどもアースキャラバンの人達は心を開いて、笑顔で来てくれるんです。
私たちの心の奥深いところに何よりもそのことが深く刻まれています。
最後に私がベツレヘム市長から預かって来た長崎市長宛メッセージの一部をご紹介させて頂きます。
これは長崎とベツレヘムがこれから強いパートナーシップを築いていけるようにという願いが込められたメッセージでもあります。
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私たちはパレスチナ人として人権の尊重と平和というものを熱望しています。
わたしたちはこうしたことを世界に向けて発信しています。
長崎と広島の人々が体験した苦しみと痛みの体験を私たちは決して忘れません。
私たちはあなたたちとともに戦争と核兵器に反対します。
そして世界を平和で包めるようにという願いもともに持っています。
これを機に是非、長崎市長へもベツレヘムへ来て頂きたいと思います。
友情とともに今後の協力体制も築いていきたいと思います。
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日本でとてもあたたかく歓迎して頂いてることに感謝します。
私はこれが初めての訪日ですが、是非また来たいと思います。
もちろん食べ物のためだけではありません(笑)。(寿司が好きだそうです)
こうしてたくさんの美しい人達と出逢うために、そのために私はまた来たいと思います。
ありがとうございました。