活動報告 詳細
お知らせ:ガザに浄水機を寄付するためのお金が集まりました!
2018/02/21(水)
(写真はガザ在住の医師、アハメッド・タワヒナ氏)
※H29.3.1訂正(2.21公開時点では「1台目の浄水機を寄付しました」という内容でしたが、これは編集部の誤りで正しくは「2/10時点で1台目の脱塩浄水機購入のための費用1,500,000円(為替レートにより変動有)が集まりました。現在、現地に設置できるよう諸々の手続き、準備を進めています。」というのが正しい状況でした。大変失礼致しました。)
現在、まともな飲料水を入手できないガザに浄水機を寄付するキャンペーンを行っています。先日1台目を寄付するお金が集まって目下諸々の手続きを進めているところです。ご協力ありがとうございました。下記リンク先の2ページ目に寄付金受付口座など詳細がありますので、みなさん、ご支援のほどよろしくお願い致します。
イスラエルの占領政策の一環として、電力や水道など生存に欠かせないインフラの独占があります。そのためにパレスチナ側で井戸を潰したり、塩害の出ないような深い井戸を掘ることを法的に禁じたり、飲料水を独占し、もとの値段の5倍で売る、停電(イスラエルによる制限)による頻繁な断水などが起きています。
国際法に違反した入植地(極右のイスラエル国民がパレスチナ側に不法に住み着いた地域)ではプールに入ったり、庭の草木にスプリンクラーで水をやったりしていますし、停電もありません。大量に水を使うナツメヤシの栽培さえできるのです。
以下はガザ在住の医師、アハメッド・タワヒナ氏による現地の状況(抜粋)です。詳細は上記リンク先から。
「汚染された水は腎機能障害、心不全、神経学的症状、嗜眠および高血圧を引き起こします。またガザの水に含まれている過剰なフッ化合物は有毒で、様々な疾病が市民を襲います。 それらは胃炎、潰瘍、腎不全、骨フッ素症(骨折や麻痺を引き起こす)、歯のフッ素症(歯茎に黒い線が現れたり、虫歯の原因)などです。
一方、WHO によれば、ガザにおけるあらゆる疾患の26%、ガザの子どもたちが被る、水関連の寄生虫感染症の50 %の要因が、汚染水を飲むことが原因だ、ということです。 ガザの全ての子どもたちが、腸管寄生虫に感染しています。寄生虫の感染と慢性の下痢は、子どもの発達と成長にも影響 を及ぼします。子どもたちは、深刻な健康被害を被っています。 硝酸塩が多く含まれる飲み水は、特に乳児にとても危険です。ヘモグロビンの酸素との結合が妨げられ血流障害を起こすからです。乳児がブルーベイビー症候群に罹患すると、呼吸障害、下痢、嘔吐などを示し極端な場合は死に至るのです。
ガザの水危機は、ここ10年以上、悪化の一途を辿って来ました。現在、パレスチナ自治体の水道は、電力不足により頻繁に断水するだけでなく、塩分が多すぎて、とても飲めたものではありません。(ガザ市民はこの水を “塩水” と呼んでいます)地下水も塩分濃度が高いので、多くの農家は伝統的な作物である、イチゴ、 キュウリ、トマトなどを諦めて、耐塩性の作物を作らなければなりません。 現在、水は公衆衛生上、あり得ない高レベルの硝酸塩と、味のない汚染物質を含んでいます。
このため自治体が供給する飲料水は、家事や身体を洗うことにのみ使われています。しかしそれでも、しばしば皮膚疾患や他の伝染病を引き起こします。ガザ市民はやむなく、脱塩プラントから水を運ぶ民間業者から飲み水を入手しています。しかし貧困家庭だと、飲み水に収入の3分の1を水の購入費に当てなければならないのです。」